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Togyu Okumura's paintings 奧村土牛作品
1961(昭和36年)72歳



 

Lotus
作品『蓮』
再興第46回院展出品
紙本彩色、額
120.2×180.6cm(文藝春秋表記)
115.0×176.0cm(北海道立近代美術館表記)
山種美術館所蔵
1961

法隆寺、法輪寺、法起寺の三つの古寺を
結ぶ聖徳太子駒通いの道には
蓮池や菱池が何町歩もつづいているが、
珍しくも真白な蓮が咲く。
奈良ホテルに泊まって
五時起きをして通ったが、
半道も先から匂って来る
蓮の香気に清らかさを感じた。
この年の4月、斎藤隆三先生がお亡くなりになった。
(文藝春秋刊『奧村土牛/自作自解』より jul.25 1979)

日本美術院の最初からの長老であられた
斎藤隆三先生が亡くなられたのは、
昭和36年の4月であった。(中略)
この年は、多く奈良に行った。
法隆寺の近くに見事な白蓮の咲く寺がある。
その蓮を描くのが主な目的であった。
寺のまわりに小さな堀がめぐらしてあり、
これがすべて蓮池であった。
私は毎朝4時に起きて、
朝のすがすがしいうちに車で写生に通った。
そして帰りには、ホテルでまた
写生できるように花を2,3本ずつもらってきた。
部屋で写生が終わると、ホテルで花を欲しがって、
必ず受付の花びんに生けた。
どこで見ても清らかで美しかった。
この年の院展には、この『蓮』を出品した。
(日本経済新聞社『牛の歩み』 1974)



 

Lotus
素描『蓮』
26.0×34.3cm
1961

 

Double flowered cherry tree
作品『八重桜』
絹本
71.5×110.0cm
宮内庁所蔵
1961

宮内庁の委たくで描いた。
春夏新宮殿に掛けていただいていると聞いている。
(文藝春秋刊『奧村土牛/自作自解』より jul.25 1979)





 

Maiko
作品『舞妓』
清流会第13回展出品
紙本
81.0×63.0cm
1961

この時分よく舞妓を描きに京都へ行っていた。
その一枚である。
(文藝春秋刊『奧村土牛/自作自解』より jul.25 1979)



 

Spanish dishe
作品『スペイン皿』
白寿会第14回展出品
紙本
63.2×76.2cm
1961

この皿は拝借したものである。
実はかりんを配した。
(文藝春秋刊『奧村土牛/自作自解』より jul.25 1979)



 

Old Kutani dishe
作品『古九谷皿』
未発表
紙本
48.7×64.0cm
1961

古九谷の見込みを十分に描いた。
レモンを添えて変化をつけた。
(文藝春秋刊『奧村土牛/自作自解』より jul.25 1979)





 

Drop curtain Kabukiza theater
歌舞伎座帳『泰山木』
1961

 

Ballerina Noriko Ohara
素描『バレリーナ 大原永子』
橘バレエ学校ニテ
450×373mm
奧村土牛記念美術館所蔵
1961

 

Peony
素描『牡丹』
333×440mm
奧村土牛記念美術館所蔵
May4 1961

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